先日、坂本考動塾6回目を開催しました。
今回のテーマは、「時間力創造技法」でした。
時間力とは、時間を高品質・効率的・効果的に活用し成果につなげる能力で生産性向上のベースとなるものだと坂本先生は定義されています。
- 高品質:意図した通りに時間を使うこと(開始、途中、終了)
- 効率的:成果は同じでも、少ない時間ですむこと
- 効果的:時間は同じでも、より大きな成果を上げること
また、時間力とは、予定通りに仕事を開始し終了することでもあります。
「予定通りに仕事を開始し終了する」ことは仕事の基本で、「納期」は重要な意味を持っています。
こうした観点から一見、「雑談」というのは、人とコミュニケーションするメリットはあるものの、本来やるべき仕事を片付けるという仕事の生産性の観点からは、無駄なものとして捉えられがちなところがありました。
しかし、ハーバード・ビジネス・レビューで最近「雑談」について以下のような掲載記事があったそうです。
アメリカの調査研究結果によると、雑談をうまく活用している職場の方が生産性が高いということがわかったそうです。
そこで、今回の坂本考動塾では、「雑談と時間力」をテーマにナレッジファシリテーションを行い、雑談のメリットを整理しました。
1.雑談の定義
1-1.雑談は、目的を設定しないおしゃべり
雑談とは、本題を離れて、思った事や感じている事を好きな様に人に話すことです。
嬉しかったこと、上手くいったこと、役に立つことをシェアしたりします。
また、愚痴をこぼして感情を整えることができます。
1-2.雑談は、リラックスできる楽しい時間
雑談は、リラックスできる楽しい時間でもあります。
雑談は、時間を忘れて話してしまう時間でもあります。
雑談は、暇な時間(余った時間)ともいえます。
2.雑談のメリット
2-1.仲間と楽しい時間を共有できる
雑談で、楽しかった旅行の話や家族の話をすることで、楽しい時間を共有することができます。
2-2.相手の価値観がわかる
雑談は、人間観察できて、一緒に仕事をしている仲間など相手の価値観がわかります。
2-3.相手の状態がわかる
雑談は、今その人がどういう状態にいるかを知ることができます。
2-4.人間関係が良くなる
雑談は、コミュニケーションを深めることができ、お互いを知り合う良いチャンスとなり、人間関係を深めることができます。
2-5.情報共有できる
雑談を通じて、他人と情報共有することができます。
2-6.アイデアが生まれる
雑談は、アイデアや新しいヒントが生まれます。
2-7.賢くなる
雑談で話しをする中で、自分の知らないことを知ることができたり、他人の異なる考え方に気がつくことができ、賢くなれます。
2-8.相談できる
雑談は、仕事で困ったことを気軽に相談できます。
2-9.ストレスが減る
雑談すると、その分ストレスが減ります。
2-10.仲間意識を持つことができる
雑談すると、仲間意識が芽生えます。
人を批判して文句を言い合うことで仲間意識を持つことができます。
雑談のメリットまとめ
時間力を高めるというと、本来の仕事にできるだけ集中した方が良いと思いがちですが、ひとり黙々と孤立して仕事するよりも、仲間と雑談し、リラックスしたり、コミュニケーションすることで、情報交換して気づきがあったり、助け合ったりして、結果として、生産性が高まるということが調査結果でもわかっているようです。
但し、雑談が大事だからといって、雑談ばかりして本来の仕事の時間が不足すればやはり成果はでませんので、バランスが大事になってくるかと思います。
Googleが仕事以外の新しいアイデア創造のための時間を2割取るようにルール化しているように、自分の時間の何割かは雑談やコミュニケーションの時間に使い、メリハリを持って時間を使うのが、時間力を高めるために大切なように思いました。
ぜひあなたに合った時間力活用スタイルを確立していって頂ければ幸いです。
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